VR内見の導入で成約率・集客率を上げよう | 全日本不動産協会 不動産保証協会 埼玉県本部

宅建業コラム

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VR内見の導入で成約率・集客率を上げよう


以前2月に当コーナーで更新したコラムでは、不動産テック化を積極的に進めていくことが業界で生き残るために必要だということで、「不動産テックの重要性」についてお伝えしました。

今回は、そんな不動産テックの1つである「VR内見」についてご紹介いたします。

VRゴーグル

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生き残る不動産会社になるためには「不動産テック化」が必要不可欠

VR内見とは

ゲームなどを通じてすでに社会に浸透しつつある言葉であるVR。VRとは、Virtual Realityの略であり、一般的には仮想現実と翻訳されています。仮想世界が、本当はその場にいないのに、そこにいるかのような疑似体験できるテクノロジーのことです。

つまりVR内見とは、現地に足を運ぶことなく、VRを利用してまるで内見に行っているかのような物件の内見体験ができるサービスです。

VR内見への取り組みはさらに加速する傾向

VR元年と呼ばれる2016年以降、VR内見を行っている不動産会社は徐々に増えてきており、特に若い年齢層のお客様には好評を得ています。

不動産業界においては、一般的な専用ゴーグルを被るVRだけではなく、WEB上の360度の写真や動画といったものもVRコンテンツと認識されています。

お客様へのメリット

VR内見が好評なのは、「いつでも」「どこからでも」「短時間で」内見できるからです。(*システムによって異なります)

従来の内見は、その場所まで行かなければなりません。しかも複数個所となるとそれなりの時間を予定しておく必要があります。また、希望の物件が建設途中、リフォーム中、入居中などの理由により内見が難しい場合もありました。

しかしVRでしたら時間や場所を選びませんし、誰かと会う煩わしさなどもありません。さらに複数個所を続けて内見できるため、比較検討もしやすくなります。

不動産会社へのメリット

内見は契約につながる、不動産会社にとって重要な業務の1つです。一方、内見を行うには、内見日の調整、予約、鍵の受け渡しなどと面倒なことも多く時間が取られるのが現状です。VR内見は上記問題を解決し、業務効率や集客の向上につなげるものと期待できます。

業務効率アップ

内見時間の削減

内見を行うには、管理会社に内見の予約を行い鍵の受け取り、複数件の内見を行うとなると、かなりの時間がかかります。それを店舗におけるVR内見にした場合、即時複数件のVR内見が可能のため、短時間で、複数の物件の中からご希望の物件を絞ることが出来るようになります。

契約に結びつくお客様を浮かび上がらせる

また、とりあえず情報だけ欲しいというお客様もいらっしゃいます。一度の内見で終わってしまい契約に繋がらないということも多いのではないでしょうか?VR内見システムを導入することで、実際の内見には感度の高いお客様のみをご案内することが可能となります。

成約率アップ

入居中の物件や建築中の物件など内見ができないため、契約に結びつかないお客様もいらっしゃるかと思います。そういった方にも、VRを使えば内見ができるようになります。

さらに忙しくて内見の時間がとれないお客様に対しても、時間や場所を選ばず、内見してもらうことができるため、成約率のアップにつながります。

集客アップ

VRは普及しつつあるようにも見えますが、不動産会社における導入は、まだまだ少ない状況にあります。そのため競合他社がまだ導入していない可能性は高いでしょう。

導入に対し、「面倒くさそう」「難しそう」といったイメージがあるかもしれませんが、導入について、さほど高度な技術も必要なく誰でも簡単に導入することが可能です。他社に差をつけ、集客アップを狙いましょう!

VR内見の導入を始めるには

360度カメラを使用して撮影します。カメラには、レンズ1個の半球カメラとレンズ2個以上の全球体カメラがありますが、初心者は、全球体カメラの方が同時に360度撮影できるので失敗が少ないでしょう。

また「VR酔い」を防ぐために、撮影の際は、カメラをしっかり固定してブレや歪みの少ない映像を撮影するようにしましょう。
乗り物酔いのように、VRを見ていて気持ちが悪くなってしまう人もいます。

また、三脚の場合、カメラ下部に脚が写り込んでしまう可能性があるため、一脚がおすすめです。

店頭などでVR内見を行う場合は、ゴーグルなどを用意しておく必要があります。一般的なもので充分ですが、メガネをかけた人やゴーグルをつけることに不快感を感じる人もいるので、そういった点に対応しているものを選ぶなど気を配る必要があります。

VRコンテンツ制作のためのツールやサービスなども多く出てきているので、検討してみてはいかがでしょう。

これからの内見はどのように変化していくか

これまでVR内見についてご紹介してまいりましたが、VR内見は、ある程度まではカバーできますが、100%ではありません。外観や現地周辺環境、その場にいかないと感じられないことはあります。

VR内見と実際の内見との併用により、お客様にも不動産会社にもメリットをもたらすものとなります。不動産テックを上手く使っていきましょう。

公益社団法人全日本不動産協会 埼玉県本部 公益社団法人不動産保証協会 埼玉県本部

内閣総理大臣から「公益社団法人」として認定を受けた業界最古の全国組織である公益社団法人 全日本不動産協会埼玉県本部・公益社団法人不動産保証協会埼玉県本部は、埼玉県下全域で5つの支部がある宅建業者約1,870店舗の会員で構成する団体です。

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