宅建登録実務講習とは?大手4社の受講費用・日程・会場について | 全日本不動産協会 不動産保証協会 埼玉県本部

宅建業コラム

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宅建登録実務講習とは?大手4社の受講費用・日程・会場について


宅建試験に合格しても、すぐに宅建士として勤務できるわけではありません。
特に、実務経験がないという方は、宅建登録実務講習について理解しておく必要があります。

宅建登録実務講習とは、一体どのようなもので、簡単に合格することは可能なのでしょうか?
今回は、宅建登録実務講習とは何か、受講費用や日程、会場を分かりやすくまとめてみました。

宅建登録実務講習とは?

宅建登録実務講習の概要や試験の合格率についてご紹介します。

宅建登録実務講習

資格登録に必要な実務経験2年に代わる講習

宅建登録実務講習とは、宅地建物取引士の資格登録に必要な講習です。宅建士として正式に資格登録をするためには、宅建試験合格の他に2年以上の実務経験が必須条件とされています。

宅地または建物の取引に関する実務業務が2年未満の場合、宅建試験に合格した後に登録実務講習を必ず受講しなければなりません。
つまり、宅地登録実務講習の修了が実務経験2年の代わりとなるのです。講習を受講し、修了試験に合格することで資格登録ができ、宅地建物取引士証の交付を受けられます。

全国各地で受講が可能

宅建登録実務講習は、全国各地どこからでも受講できます。国が直接実施するわけではなく、国土交通大臣の登録を受けた機関にて講習が実施されています。

宅建士の資格登録を行う際は、受験地の都道府県と手続きをする場所が定められていますが、登録実務講習においては受講場所の指定はありません。

修了試験の合格率は9割以上

宅建登録実務講習の合格には、修了試験で8割以上の正解が必要となります。8割が合格ラインと聞くと、難易度が高いのではと身構えてしまうかもしれませんが、多くの機関で9割以上の受講者が合格しています。合格率9割以上であるため、特別に難易度が高いわけではないと言えるでしょう。

宅建登録実施講習の合格までの流れ

資格登録に必要な宅建登録実施講習は、次の3つのカリキュラムによって構築されています。

概ね全国で共通した内容となっており、通信講座やスクリーニングを経て修了試験という流れです。順番に概要や日数についてご紹介します。

(1)通信講座

登録実施講習を受講するために、実施機関に申込手続きをします。

各機関によって異なる部分はありますが、郵送やオンライン上にて申込手続きが可能です。

申込が完了すると、テキストやDVDなどの教材が自宅に郵送されます。送られてきた教材の内容に沿って、約1ヶ月間自宅学習を行います。

(2)スクーリング

自宅で通信講座を終えた後は、1日または2日間のスクーリングを受講します。

全12時間でスケジュールが組まれており、1日コースの場合は朝から夜まで、2日間コースの場合は両日朝から夕方まで講師による講義が実施されます。

スクーリングでは、途中入退室が認められていません。遅刻や早退をしないように、時間の確認だけでなく体調管理にも気をつけておきましょう。

また、次の持ち物も必要です。

  • 登録実務講習テキスト
  • 登録実務講習テキスト資料集
  • 受講証
  • 写真付き身分証明証(運転免許証やパスポートなど)
  • 筆記用具
  • 時計

(3)修了試験

12時間のスクーリングの後に、1時間の修了試験を受講します。

スクーリングの最終日同日に修了試験が実施されるので、スケジュールを把握しておきましょう。

問題は通信講座やスクーリングの内容から出題されます。修了試験ではテキストの持ち込みが認められていますので、通信講座やスクーリングで重要なポイントをチェックし、備えておきましょう。

修了試験に合格すると、登録実務講習修了証の発行がされます。修了証の受領をもって、登録実務講習の全工程が終了となります。

宅建登録実務講習の実施機関ごとの費用・日程・会場について

宅建登録実務講習は、全国各地で受講が可能です。こちらでは、実施機関となる大手4社の受講費用や日程、会場についてご紹介します。

宅建登録実務講習・会場

LEC東京リーガルマインド

様々な資格支援のスクールを展開している機関で、登録実務講習においては、札幌から那覇まで全国24拠点で550以上のスクーリングクラスを設けています。
また、実施期間も1月から11月までと長期です。
平日や土日それぞれのニーズに合わせて講習のスケジュールが設定されているため、多くの方が利用しやすいでしょう。
受講料は、22,000円(税込)となっています。

日建学院

様々な法定講習を開催している機関で、全国47都道府県で登録実務講習を一斉開催しています。
ただし、LEC東京リーガルマインドに比べると、日程や会場の数が多くはありません。
全国47都道府県で開催されてはいるものの、地方在住の方は、時期によっては遠方の会場に出向く必要があるでしょう。
受講料は、通常料金が24,000円(税込)となっていますが、インターネット割引で22,000円(税込)になります。

資格の学校TAC

資格取得の専門機関で、関東・関西を中心に登録実務講習を実施しています。
講習日程は年間全9回に分けて実施されていますが、既に2022年の申込は全日程終了となっています。
資格の学校TACで受講を希望する場合は、早めの予約が必要です。
受講料は22,000円(税込)になります。

総合資格学院

建築・不動産関連の資格試験予備校で、全国各地で登録実務講習を実施しています。
なかには数カ所会場として設定されていない県もありますが、ほとんどの地域で受講できます。
一応、年間6期に分けてスケジュールが組まれてはいますが、主に1月から7月の間に開催されているようです。
2022年は7月末が最終日になり、既にほとんどの日程が受付終了になっています。
受講料は、通常料金が20,500円(税込)と、4社の中では最も安い設定です。
さらに、早期に予約すると割引が適用され、18,000円(税込)で受講ができます。

予算やアクセスなど自身のニーズに合わせて受講機関を選択しよう

実務経験が2年未満の方は、宅建試験合格後に登録実務講習を受講することで、資格登録の条件を満たせます。

修了試験の合格率は9割以上となっており、難易度が高い試験というわけではありません。国土交通大臣の登録を受けた機関が全国各地で講習を開催しており、受講料も少しずつ異なります。

予算やアクセスなどご自身のニーズに合わせて受講機関を選択してください。

※登録実務講習の日程や詳しい費用などにつきましては各会場にお問い合わせください。

公益社団法人全日本不動産協会 埼玉県本部 公益社団法人不動産保証協会 埼玉県本部

内閣総理大臣から「公益社団法人」として認定を受けた業界最古の全国組織である公益社団法人 全日本不動産協会埼玉県本部・公益社団法人不動産保証協会埼玉県本部は、埼玉県下全域で5つの支部がある宅建業者約1,870店舗の会員で構成する団体です。

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