宅建業コラム

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宅建士試験合格のコツ・効率の良い勉強法とは?

更新日:2019年07月31日

宅建士試験に合格するためには、どのような心構えで、どのような方法で学習すればよいかということをお伝えします。

過去問フィードバック学習

勉強中
受験勉強の目的は、試験に受かることです。学者のように学問を究めることが目的ではありません。試験問題を解けるようになれば、それで目的は達成されます。
たくさんの知識を詰め込むことばかりを追い求め、試験問題を解くには必要のない部分まで深入りすると、かえって合格から遠のいてしまいます。最も合理的な学習法は、試験が求めている知識や理解を過不足なく身につけることです。

試験問題を解けるかどうかは、過去に本試験で出題された試験問題(過去問)でチェックしてみることです。そして、過去問を解いてみて、その求めているものを把握したならば、それをフィードバックしながらテキストを読んでいくとよいでしょう。

具体的な学習方法

次のような流れで学習することが、合格への近道です。

1.テキストの速読

科目内の項目を1つ読み終わったら、テキストを見ながら、その項目の過去問を解きましょう。

2.過去問を解く

テキストを見ながら過去問を解くことにより、テキストのどの部分が重要かということがわかったはずですから、それを踏まえてもう一度テキストを読みましょう。

3.もう一度テキストを読む

4.もう一度過去問を解く

過去問を解いてみよう!

下記問題は○×問題です。
宅建業者・所有者・アパートの関係図
【Q1】宅地建物取引業者Aは、Cが所有する乙アパートの売却に係る媒介の依頼を受け、Cと専任媒介契約を締結した。このとき、Aは、乙アパートの所在、規模、形質、売買すべき価額、依頼者の氏名、都市計画法その他の法令に基づく制限で主要なものを指定流通機構に登録しなければならない。
(H27年 問28)

過去問の解答と解説

【A1】×
依頼者の氏名は、指定流通機構への登録事項ではない。本問を見て、指定流通機構への登録事項を全部覚える必要があると思った人がいるかもしれないが、そんなことはまったくない。何のための登録かということさえ理解しておけばよい。指定流通機構への登録は、物件を紹介して取引の相手方を探すために行われるもの。したがって、どんな物件かということがわかればよく、この時点で依頼者の氏名まで知る必要はない。そう考えれば答えは見えてくる。本問が受験生に求めているのは、何のために登録をするかという点に関する理解である。

 

植杉 伸介

早稲田大学法学部卒業。宅建士、行政書士、マンション管理士・管理業務主任者試験等の講師として30年以上の実績がある。『マンガはじめて建物区分所有法 改訂版』(住宅新報出版)など、これまでに多くのテキストや問題集の作成に携わり、受験勉強のノウハウを提供している。

このコラムは、全日本不動産協会が発行する月刊不動産2019年4月号に掲載された特集記事を一部改定したものです。