「ホームステージング」とは?~早期・高値の成約につながるサービス | 全日本不動産協会 不動産保証協会 埼玉県本部

宅建業コラム

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「ホームステージング」とは?~早期・高値の成約につながるサービス


最近耳にすることも多くなってきた「ホームステージング」サービス。
今回は、早期・高値の成約につなげることも可能なサービスの1つである、「ホームステージング」サービスをご紹介します。

ホームステージングで魅力的な家に

ホームステージングとは

売却予定の物件に、家具や照明、小物といったインテリアコーディネートを加えることで、物件の売却を円滑に促すサービスが「ホームステージング」です。モデルルームのように家具や家財、小物などを配置し演出することで、購入を検討されているお客様がそこで生活することをイメージしやすくし、購入につながる好印象を与えることができます。

また、2013年には一般社団法人日本ホームステージング協会が設立され、ホームステージャー認定資格講座を開設し、認定証の発行なども行われています。それだけ必要なサービスと位置づけられてきているということでしょう。

人口減による中古住宅の増加

2019年5月に当コラムでもご紹介していますが、少子高齢化により人口が減ってきています。また日本において中古物件は好まれないこともあり、空き家の増加が加速しているのです。

埼玉県内郊外においても、相当数の空き家があります。相続や住み替えなどにより住宅を売りたいと思っても、思うように買い手がつかないという状況です。住まなくても所有しているだけで税金や維持管理費用などもかかり、これまで資産であった家が「負債」となっていきます。このように、今後空き家が「点」としてではなく「面」として地域に広がっていくのではないかと懸念されています。

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さらに、総務省の調査(平成30年住宅・土地統計調査)によりますと、 空き家は全国で848万9千戸に増加し、空き家率は 13.6%と過去最高となりました。また2033年には、空き家率が30.2%にまで達すると予測されています。つまり、13年後には3戸に1戸が空き家ということになります。

空き家に「ホームステージング」を利用することで、お客様に魅力的な物件を演出し、早期・高値の成約につなげていくことは、先細る日本の住宅市場の中、住宅市場の活性化に繋がっていくことでしょう。

ホームステージングによる住宅市場の活性化

空き家

空き家となっている家を内見する場合、お客様から「(殺風景で)寂しく感じる」「冷たく感じる」といった声が聞こえてくる例もあります。6秒でお客様が購入の有無を決定するという説があるほど、内見時の第一印象は大切です。

日本におけるホームステージング

ホームステージングは、日本ではまだそれほど一般的に普及はしていません。空き家物件にホームステージングをすぐさま行うところは少ないようです。どちらかというと、売れない状況になってきてからホームステージングを行うような、販売促進ツールの1つとして利用されるパターンが見受けられます。
通常、物件が売れない場合、値下げを検討することになりますが、できれば値下げは避けたいものです。そのためにもホームステージングを有効に活用することをおすすめします。

海外におけるホームステージング

欧米などの海外不動産市場では、家を売る時にホームステージングを行うのはあたり前。ホームステージングをして売りだした物件は、ホームステージングをしていない物件に比べて売却期間が半分になり、希望価格より6%以上高く売れた、というアメリカのコールドウェル銀行による調査データもあります。

ある程度の予算をかけて「ホームステージング」を行うことが、物件の良い印象を高め、早期・高値の成約につながっていきます。中古物件市場が活発になりつつある日本においても、この「ホームステージング」をいち早く取り入れていくべきでしょう。

お客様に「ここに住みたい!」「この物件を購入したい!」と思っていただけるよう、ホームステージングサービスを上手く使ってきましょう。

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