宅建業コラム

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値下がりしにくい物件の特徴-立地にまつわる2つのパターン

更新日:2019年06月04日

価値の高い物件を一つでも多く確保して、不動産取引を活性化させたい。不動産業を営む方がそう願うのは当然です。
今回は「値下がりしにくい物件」の中から、外的な要素である立地に起因する特徴をまとめます。

サッカーの街・浦和

その1.由緒あるお屋敷街や歴史の古い高級住宅地に建つ物件

値下がりしない物件の立地条件には2つのパターンが存在します。1つは「ブランドエリア」に建つ物件です。

都市の中心部にありながら、昔から閑静な住宅街を形成しているエリアで、もとは武家屋敷が建ち並んでいたお屋敷街(千代田区、港区、文京区など)などが有名です。さらに私鉄を中心とした企業によって都市開発された、田園調布などの古いタイプの高級住宅街も「ブランドエリア」に該当します。

田園調布の場合、1住戸の区割りの広さに制限があり、細かな分譲地が出にくいといった事情があります。この制限の影響で、値段の高い物件しか存在しておらず、ブランド力を維持しつづける要因となっています。

また、神奈川の鎌倉もブランドエリアの一つ。鎌倉は歴史が大変古い街で、昔から繁栄しつづけている観光地としても知られています。古い神社仏閣が建ち続けているのも、地盤が安定しているのことの証明でしょう。また、美観地区・景観保全地区でもあるので、新しい施設が作りにくいという事情があり、それらもエリアの価値を高める要因となっています。

その2.利便性が高い土地にある物件

値下がりしにくい物件の2つ目のパターンは「利便性の高い土地に建つ物件」です。主要駅から徒歩圏内にある駅近物件や、大型商業施設にほど近い物件などがそれに当てはまります。

ただし、評価がまだ定まっていない新しい路線周辺には注意が必要です。新しい沿線の物件は昔から人気があるエリアの物件よりも確保しやすいという利点がありますが、将来的に何らかの理由で開発が止まってしまい、路線そのものが衰退してしまう恐れも大いにあるからです。

また、近年全国的に問題になっているのが、経済成長時代に開発されたニュータウンの老朽化と空洞化です。衰退の理由は多様ですが、商業施設の老朽化が進んで撤退店舗が増えたり、周辺にさらに利便性が高く大きな商業施設が建ったりすると、客足の流れはガラッと変わり、寂れるスピードも早くなります。

土地の利便性とともに、その継続性も確保されたエリアの物件であれば、価値は下がりにくい、ということが言えるでしょう。

埼玉県のブランドエリア「浦和」とその他の人気エリア

浦和駅前

私たちが住む埼玉では、古くから文教エリアとして栄える「浦和」がブランドエリアとして有名です。とくに地盤が強固な「別所」を擁する武蔵浦和駅周辺では、近年タワーマンションが林立し、高騰してしまった浦和駅周辺の物件よりも手に入れやすいため、活況を呈しています。

また、浦和と双璧を成す大都市・大宮にも高級住宅地と呼ばれるエリアは存在します。
氷川神社周辺や盆栽町などは、大宮駅からの距離がそれほど離れていないにも関わらず、豊かな自然に囲まれた閑静な住宅街を形成しています。

ほかにも浦和と大宮に挟まれた新興の開発地である「さいたま新都心・与野エリア」、これからさらなる発展が期待できそうな「越谷レイクタウン」、東京にアクセスしやすいのでベッドタウンとして機能性が高い「戸田」や「川口」など、人気の土地は多数あります。

都市開発の歴史や経過を注視しつつ、人気エリアの情報を積極的に集めて、物件の確保に励んでいきましょう。