消費者のための不動産セミナー開催140911(木) メインゲスト 辛坊治郎 ニュースキャスター | 全日本不動産協会 不動産保証協会 埼玉県本部

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消費者のための不動産セミナー開催140911(木) メインゲスト 辛坊治郎 ニュースキャスター

更新日:2014年09月12日

平成26年9月11日(木)13時30分より大宮ソニックシティ小ホールにて「消費者のための不動産セミナー」が開催され、メインゲストとしてニュースキャスターの辛坊治郎氏が招かれ、15時25分から16時25分までの1時間講演をしていただきました。
会場全景 来場者数 約330名       長島 大宮支部長の開会挨拶       埼玉県本部長 菊田氏の挨拶
埼玉県知事代理 古里氏の挨拶       総本部 理事長 林氏の挨拶          小泉川越支部長の閉会挨拶
埼玉県防犯事業担当 坂田 浩 様    埼玉県宅建・相談指導担当高山みどり様     税理士 中澤貞則様
「振込詐欺対策について」         「相談事例から見る不動産取引の注意点」  「相続税の増税に伴う対応について」
中澤貞則税理士の「相続税の増税に伴う対応について」に関しては、我国の税制は増税が基調であり、消費税、所得税、相続税はその最たるものであり、
特に今回の表題の「相続税」については、相続人が配偶者と子2人のモデル家庭で、基礎控除が従来80,000,000円であったのが48,000,000円
大幅に減額となり、従来はなくなった方の5%が相続税の対象でありましたが、改正後はなんと20%もの方が対象となるわけで、今までは相続税には縁の
無かった人も、相続税対策の必要性に迫られることを改めて痛感した次第です。主な対策としては子や孫への生前贈与、相続時精算課税制度の利用や
小規模住宅用地の評価(80%の評価減が可能)の基準面積が200㎡から330㎡になったことに着目、これの適用を得るための条件に注意すべきであると思います。
また、生前贈与に関しては110万円を息子の嫁にすれば3年以内の相続財産への加算を避けられる等有益なお話をなされました。
メインゲスト 辛坊治郎氏

 

昨日、大宮ソニックシティー小ホールにて、「消費者のための不動産セミナー」が開催され、そのメインゲストとしてニュースキャスターとして有名な辛坊治郎氏が講演しました。
テーマは「ニュースの裏側 これからの日本経済」ということでしたが、さすがに人気キャスター、開口一番「私の景気予測は外れたことが無い!」と話しビックマウスぶりを発揮しました。

 

何でも氏は年末にはその年の初めの経済紙を、関西のテレビ番組「けして笑ってはいけない」を見ながら、見直し、年の初めに経済の専門家が年頭に発言した「経済予測」を検証するのが例年の慣わしだそうで、それを行った結果は、毎年、各経済専門家と称する人たちの「景気予測」はことごとく外れだったそうです。

 

辛坊氏によれば、一昨年に氏が行った講演を聞いていた人たちは今年の株高で大儲けをしていたであろうと申されました。

 

アベノミクスに関しては、今のところはアメリカの経済政策とも合致し、運よくうまくいったが「第三の矢」で何を放つのかが鍵になるそうです。

 

経済などの話のほか、いろいろな興味を引く面白い話をされ特にヨットで鯨に衝突して遭難し海上自衛隊に助けられた話などは大爆笑で会場は大いに沸きました。

 

この言葉だけ覚えていけばきっと役に立つということで話されたのが「テーパリング」という経済用語です。意味は円錐形の先端というようなことですが、日本では「出口戦略」と訳されていて余りよくない訳だと氏は申されていました。
今アベノミクスで超金融緩和が実施され日銀が紙幣を印刷して国債を買いまくっている状況です。アメリカも同様の政策を行っていましたが、アメリカでは景気が落ち着いてきたため引き締めに舵を切りつつあるそうです。ところが、日本では景気の状況に不安があり、引き続き緩和を継続しており、アベノミクスの第三の矢で何を打つかが注目されております。
氏は、ここでレーニンの言葉を引用されました。「国家を破壊するには、通貨を破壊すればよい。
このまま緩和を継続し続ければ、いずれは急激なインフレになり円の価値が急落し国民生活がままならなくなるということを言っておられるようです。

 

筆者は、昨年末「アベノリスク」という本を読みましたが、この本の中では財務省が従来独立権限を持っていた日銀をコントロールするようになってしまったとありましたが、阿部政権はいつ「第三の矢」を放ち「テーパリング」により景気を安定させることができるのでしょうか。
辛坊氏は、第三の矢については、日本の技術力の発揮を抑えている様々な規制の撤廃ということを示唆しておられましたが、いかがなものでしょうか。

 

辛坊治郎のメルマガ(有料)を見ればもっと良く理解できるのでしょうか。

 

最後に、通貨の価値が下落したときは価値の変わらない特に首都圏の「不動産」だと落ちを付けておられました。また、ヨットで遭難したときの事例では国土交通省の規制によって助けられたと話され、会場は爆笑の渦と化した次第です。(以上中島取材)

 

 

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